幼稚園入園前の生活準備

お子さんが幼稚園に入園してから集団生活になじめるよう、早寝・早起きなど基本的な生活習慣の準備をご紹介します。
入園までの期間中にお子さんと一緒に生活リズムを少しずつ改善し、お子さんの自立心を育てていきましょう。

 
幼稚園の入園が近づいてくると、気になるのは普段の生活習慣。
幼稚園での初めての集団生活にスムーズになじめるよう、こどもに教えておきたい内容をご紹介します。

■早寝・早起き、規則正しい生活

幼稚園は登園時間が決まっていますので、どうしても朝が早くなります。
早寝・早起きの習慣を身に付けさせ、生活のリズムを整えていきましょう。
また、朝ごはんをしっかり食べることも大切です。
朝ごはんをしっかり食べれば体も起きだし、園内で元気よく遊ぶことができるようになります。

■衣服の着脱

幼稚園での生活が始まると、自分で制服・スモック・体操着へ着替えなければならない場面が多いため、自分で衣服を着替えたり、脱いだ服をハンガーにかけたり、たたんだりする練習をしてみましょう。
まずは衣服の前後が分かりやすい、着やすい服をゆっくりでいいのでひとりで着替えさせてみましょう。
また、園庭で遊ぶこともありますので、くつを脱いだり履いたりする練習、脱いだくつを決められた場所に戻す練習もしてみましょう。

■食べ物の好き嫌いをなくす

幼稚園のお昼ご飯は、手作りのお弁当を持参するところもあれば、給食や業者さんのお弁当が用意されているところもあります。
どんな時でも楽しくごはんが食べられるように、嫌いな食べ物を少しずつなくしていきましょう。
嫌いな食べ物を食べることができたらほめたり、ハンバーグなどといった、お子さんが好きな食べ物の中に苦手な食べ物を少しだけ入れて食べてもらうといった工夫が効果的です。

■トイレにひとりで行ける

トイレトレーニングは月齢やこどもの個性によって期間が長くなることがあります。
「入園前までには終了させなければ」と焦ったりイライラしてしまうと、お子さんはそれをプレッシャーに感じ、しだいにトイレに行きたがらなくなってしまいます。
気を落ち着かせて、「そのうち終了する」という気持ちを持って気長に構えてみましょう。
 
園外保育などで遠出をする場合、観光先では和式トイレのみ設置されている施設が多いため、早めに和式トイレに慣れさせておくとお子さんもとまどうことなく安心して用を足すことができるようになります。
デパートなどでトイレに行きたくなった時は和式トイレで用を足す良い機会なので、ぜひチャレンジしてみましょう。

■あいさつ・返事ができる

あいさつや返事はコミュニケーションの基本であり、集団生活を送るうえでとても大切なことです。
家庭内でしっかりあいさつができるよう、お父さんやお母さんがお手本となって日常生活であいさつや「ありがとう」と言える環境作りを始めてみましょう。お子さんはその姿を見ることであいさつや返事を自然と身につけることができるようになるでしょう。
ですが、中には内気だったり人見知りであいさつをすることが苦手なお子さんもいることでしょう。
そのような場合には無理にあいさつをさせようとせず、頭をペコリと下げるところから始めてみましょう。

■終わりに

これらは入園前までにすべて完璧にこなせなければならない、ということではありません。
これらのうちで十分に身につかなかったものがあっても、幼稚園での集団生活を通じて徐々に身についていきます。
「今できなくてもいつかはできる」というおおらかな気持ちを持って、お子さんと一緒に幼稚園の入園を楽しみにしていきましょう。