夏休みこそ身につけたい、しつけとマナー<食事のマナー・家庭編>
普段は保育園や幼稚園、学校などで親と一緒にいる時間は限られていますが、夏休みなどの長い休みの期間中は、子どもに目をかける大変良い機会です。子どもが「やってよいこと、してはいけないこと」など、年齢相応の分別をわきまえながら成長しているか、普段の生活を通じて見極めてみましょう。
厳しすぎるのはいけませんが、親として恥ずかしくないよう子どもに最低限のしつけやマナーを教えることは、子どもの将来を考える親や大人の義務であると言えます。
共働き家庭など、いつも帰宅が遅い、いつも子育てに忙しいという方にとって、お休みの日はとっても貴重なもの。好きな事をして過ごしたい!という気持ちも分からなくはありませんが、子どもが小さいうちこそ、ゆっくりと時間をかけ、心にゆとりを持って子どもに接することが大切です。
今回は、例えば食事をしながらなど、子どもと一緒に過ごしながら、してはいけないこと、やるべきことをわきまえさせる、しつけや教育のポイントをご紹介します。
目次
お家でしっかり身につけよう、食事のマナー
食事の途中で席を立つ、レストランなどで騒ぐ、食事を食べ散らかす、残す、くちゃくちゃと音を立てる、など、特に食事に関するマナーの悪さは、他の人が見ても決して気持ちの良いものではありません。食事に関する正しいマナーや所作は、小さいときから身につけておきたいものです。
ただし気をつけなければならないのは、できないからといって厳しく叱りつけないこと。食事の時間が子どもにとって苦痛なものとなってしまわぬよう、焦らず、ひとつずつ克服してください。
■食事中に席を立つ、食べては遊び、また食べてを繰り返す
<チェックポイント1> 食事に集中できていますか?食事以外のことに興味・関心が向いていませんか?
- 食事前に、子どもの目の届く範囲にあるおもちゃやゲームなどは片付ける。
- テレビに気持ちを奪われているようならテレビを消す。
<チェックポイント2> あまりお腹がすいていないのではありませんか?また、食事の量は適切ですか?
- おやつなどの間食を摂りすぎない。また、食事の時間が近いときは「もうすぐごはんだから」と言い聞かせ、量を制限する。
- 日中の運動量が適切か、体を動かす遊びをどれだけしているかを見てみる。
- およそ30分をめやすに、食べ切れる食事の量を調節してみる。
<チェックポイント3> 食事中の子どもの姿勢は?
- 背筋を伸ばし、脚をぶらぶらさせず、正しい姿勢を取ってから食べさせる。
- テーブルと椅子の高さが適切か確認する。床に脚がつかない場合は足置きを置いたり、子供用の椅子に換えてみる。
また、食事の途中で席を立つこと自体が好ましいことでないことを覚えさせるためにも、食事の前に必ずトイレを済ませましょう。そして大人も途中で席を立つことを出来るだけ避けるため、食事中に必要となる調味料や飲み物などは、あらかじめテーブルに用意しておくことも大切です。