小さいうちから身につけさせよう!「時間を守る」習慣づけ
ついつい時間を忘れて夢中になってしまいがちなテレビやゲーム。普段、「テレビやゲームは1時間」といったルールを決めているお母さんも多いことでしょう。しかしながら忙しいときなどは、子どもが一人で遊んでくれる、という便利さに親もつい甘え、時間の管理を子ども自身に委ねてしまい、結局はせっかくの決めごと、約束ごともおろそかになってしまった、というケースも少なくありません。
テレビやゲームは時間を決めてやる、これはお子さんが小さい今のうちに、徹底して習慣づけましょう。
テレビ番組であれば「この番組を見たら○○しようね」と、番組単位で時間を区切ることができます。またDVDなどの場合も「この1枚を見終わったらおしまいね」というように、“おしまい”の区切りをつけやすく、子どもも比較的すんなりとそれに従います。
“おしまい”の区切りがつけにくい、ゲーム遊び
しかしゲームとなると、区切りづけがやや難しくなります。多くの場合、いわゆる「ゲームオーバー」がその区切りとなりますが、親が一緒にゲーム画面を見ているわけにもいかず、なかなかそのタイミングが判別できません。そのためどうしても「時間で区切る」ということになります。
遊び始める前に、何時から何時まで、と一緒に時計を見ながら本人に決めさせるのも効果的です。
そして、その約束をする時にもっとも重要なポイント、それは「決められた時間“以内に”必ず終わらせる」ということ。
例えば「ゲームは4時から5時までね」と言われた子どもは、“5時まで遊べる”と捉え、時間ギリギリまで遊びます。しかしプレイの途中で約束の時間になったからと言って、子どもが自らゲームを止められるはずもありません。このプレイが終わるまで、となってしまい結局は約束の時間を5分過ぎてしまった、となるのです。するとそのうちそれが当たり前となり、いつしか10分、20分…とズルズルと遊びがちになってしまいます。
「○時 “までに終わりにする” 」を徹底させる
繰り返しとなりますが、大事なのは「時間内に終わらせる」という観念を植え付けさせることです。「ゲームは4時から5時までね」ではなく、「5時までに必ず終わらせる」ことを約束させましょう。その上で、約束の時間が来たら、たとえ途中であってもプレイを止めさせる、電源を切らせる等、多少厳しい態度で臨みましょう。
子どもは最初、駄々をこねたり不機嫌になったりするかもしれません。ただし、始める前に約束をしている以上、じきに「約束を守らない自分がいけなかったんだ」ということを理解するはずです。
「時間の観念」は大きくなってからは身につきにくいもの
子どもは成長していくにつれ、ひとりで友達の家に遊びに行ったり、人と会う約束をしたり、自分用のスマートフォンを持ったりします。そのとき時間の観念が希薄ですと、遊びに行っても門限までに帰ってこない、約束の時間に平気で遅れる、夜遅くまでスマホをいじり、SNSに没頭…という、節度のない人間になってしまいます。そしてそうした習慣というものは、いくら言ってもなかなか治らないものなのです。
小さいうちから時間の観念を養っておくことは、成長してからのあらゆる生活面において必ずや将来、子どものためになると考え、今のうちから辛抱強く身につけさせましょう。